この記事の監修者

パーソナルジムSOL 代表トレーナー

谷山 誠

2022年 SSA関西大会 フィジーク2位 / 2023年 SSA東海大会 出場
陸上競技 インターハイ優勝(3000msc)/日本ジュニア優勝(3000msc)/ニューイヤー駅伝 出場

みなさんはダイエットで水を飲むことが効果的だと聞いたことはありませんか？
しかし、水そのものには「痩せる」「体重が減る」「脂肪が燃焼される」などの効果があるわけではありません。
では、なぜダイエットに効果的かというと、人間の体の約60%は水で出来ていて、体内の水は栄養や酸素を血液中に溶かして全身に運び、老廃物などを汗や尿として体外に排出する役割があります。
この循環がスムーズになると新陳代謝が活発になり、ダイエットに良い効果が期待できます。

ダイエット効果

1.血流が良くなる
体内の水分が不足すると血液中の水分も不足します。血液の約80%は水分なので、水分が不足すると血流が滞り、ドロドロの血液になってしまいます。
水を飲み血液の水分不足が改善されると血流も良くなり、栄養や酸素をスムーズに運べるようになり老廃物がしっかり排出できるようになり、代謝が上がります。
代謝が上がると同じ運動量でも効率よく脂肪燃焼やカロリー消費ができるようになるため、ダイエットに効果的です。
さらに、むくみが取れて見た目がスッキリするなど美容面でも良い効果が期待できるでしょう。

2.排便がスムーズになる
水分が足りないと便は硬く、便秘になってしまいます。水をしっかりとることで便が柔らかくなり排便がスムーズに出来て、腸内環境が整います。
腸内環境が整うと、必要な栄養素だけを効率よく吸収できるようになり、いつまでも腸内に食べ物が溜まっていることがなくなるため、痩せやすい体につながります。

3.満腹感を得られる
食事の前や空腹時に水を飲むと胃が膨れるため、満腹感が得られやすくなります。
それにより、食事の量が自然と減るので食べ過ぎを防ぐことができます。
水にはカロリーがないので、食事の前に飲んでも太る心配はありません。
満腹感をさらに得たい場合は炭酸水もおすすめです。

1日に飲む水の量は？

1日に飲む水の量としては最低でも1.2L、できれば2Lは飲みましょう。
なぜ1.2L以上なのかというと、成人の1日の水分排出量は尿や便で1.6L、呼吸や汗で0.9Lの合計2.5Lとされており、食事から摂取できる水分量が1.0L、体内で作られる水分量は0.3Lなので失った2.5Lの水分を補うのに必要な量が1.2Lだからです。
1.2Lの水を飲むことは難しそうに感じますがコップ1杯の水を約6〜7杯ほど飲めば1.2Lになるため、そこまで難しくはありません。
ただし、ダイエットをしている方は食事量が少なく食事からの摂取量が減ったり、運動量が多く汗をかく量が増えて体外に排出される水分量が増えるため、1日2Lを目指して水分補給しましょう。

水の飲み方のポイント

水を飲む時には、飲むタイミングや飲む量、温度なども大切です。
水を飲む時はこまめにゆっくり飲む。
大量の水を一気に飲むと体に負担がかかるため、コップ1杯の水を1日6回以上こまめに飲みましょう。

飲むタイミングを決めて習慣化する
水を飲むタイミングをあらかじめ決めておくことで飲む量を増やしやすくなります。
水を飲むおすすめのタイミングは
・起床時
・各食事の30分前
・入浴前
・入浴後
・就寝前など
ダイエット効果を上げる飲み方は1日3回食事の30分前に500mlの水を飲むことです。
食事の直前に飲むと食べ物の吸収が悪くなるため、30分前を意識しましょう。
ほかにも水分が不足しやすい運動の前後や飲酒中、飲酒後などは意識的に水を飲むようにしましょう。

水の温度
ダイエットで飲む水の温度は、常温（20〜35℃）程度がおすすめです。また、寝る前に飲む水は、60〜80℃程度に温めることで体が冷えにくくなります。
運動後の熱くなった身体を冷やしたい場合を除き、冷たい水をたくさん飲むと胃腸に負担がかかるので注意しましょう。

まとめ

水を飲むことによって直接的に痩せるわけではなく、水を飲むことで体の状態が良くなり痩せやすい状態にすることができるため、体の調子を整えるためにも水分をしっかり摂りましょう。
さらに、水を飲むことの効果を出すために飲み方、タイミングも意識しながら継続していきましょう。
ダイエットの効果を最大限出すためには食事制限やトレーニングを組み合わせることが重要です。
毎日継続できるように自分のできるものを取り入れていきましょう！